受託開発会社として他社との差別化をどうはかるか?(1/3)

The board Media 第一弾企画では、受託開発会社であれば誰もが悩んだことがあるであろう、他社との差別化について、PRの視点から解決策を読み解くべく、広報の専門家である、13xbordersの岡本さんとセッションを行いました。

セッションの内容を3回に分けてお伝えします。今回は第1回です。

*発言者は、O:岡本さん、T:田向


(T)技術系の会社は、だいたいマーケティング・プロモーションという分野をやってきていない人たちが多くて、僕自身もそうなんです。ただ会社を作ると、会社自体を認知してもらったり、集客したり、営業したりすることが必要になってくるので、そこで悩んでいる会社がたくさんあると思います。そこで、今回お願いしたのですが、まずマーケティング・プロモーションについて、簡単に概要、またどういったものなのか、を教えて頂けますか。

(O)はい。
マーケティングというと、よく、市場調査や、販促ツールを使ったセールスプロモーションのことや、広告宣伝のことを言われるんですが、本来は、商品を売るためのある活動、というより、顧客と共にソリューションを生み出し市場創造するための活動、のことなんです。

私は「マーケティング・PRのキホン」というセミナーをやっているのですが、そこでマーケティングについて紹介するときは、商品開発から物流・販売・アフターサービスまでのサービスに関する企業活動を通じて、その顧客との相互理解を推進しながら、市場創造する活動のこと、とお話ししています。
なので、ビジネスの過程のポイントポイントで「ここはマーケティングが必要」というのは少し違うんですね。未来の顧客とともにソリューションを作っていく活動と理解していただいて常に意識されることが大事だと思います。
田向さんは、プロモーションについてどういうイメージを持っていらっしゃいますか?

(T)広告をうったり、ということですかね?

(O)そうですね。販売促進や認知拡大を目的にした活動のことをさすんですが…
ちなみにPRとプロモーションってどう捉えられていますか? 

(T)いや、基本的に同じのような(笑)同じ感覚で使うことも多いですね。

(O)そうですよね、よく同じように使われているイメージがあります(笑)。

プロモーションとPRはよく混同されるんですが、PRは、Public Relationの略で、日本語では広報活動と言われていますが、「社会と関係していくこと、社会との関係性」という意味で、コミュニケーションを通じて社会、すなわちすべてのステークホルダーや目の前の相手と、関係性を築いていく行為またその結果や状態をさしています。メディアに取り上げてもらう、という意味では、ないんですよ。

そしてプロモーションはマーケティングの4P(Product, Price, Place, Promotion)の一つで、どうやって売っていくか、という点の方法全般を指します。
ですので、PromotionはPRの一部とも言えますし、逆もいえますが、全くイコールではないんです。

(T)なるほど。マーケティングは市場とともにソリューションを生み出すこと、PRは社会との関係作りですか。想像していたのと、ちょっと違いますね。
あと、これもよくわからないんですが、広報とPRとちがうんですか。

(O)それは、難しい質問ですね(笑)。きっとPR、広報従事者も厳密に区別できてはいないと思いますが、広報というのは文字通り情報を広く報じる、1:Nのコミュニケーションの意味で生まれた言葉だと思っています。ただそういった点では、現在、ソーシャルメディアの台頭で、N:N,N:N:Nまた消費者との 1:1のコミュニケーションまでシェアされる時代になり、広報という言葉が持っていた意味ではコミュニケーションの形態を網羅出来なくなってきたと感じます。広報の仕事は、コミュニケーション活動を通じ、社会から理解・評価・信頼を得ることで、資産価値を上げる、情報による危機からステークホルダーを守る、ことですから、担う機能としてはまさにPublic Relationsだと思います。

PRという言葉の方が、そういった意味で広報活動の本質的な役割を捉えているという感覚はありますが、単純に広報とPRは日本語と英語の表現の違い、ととらえてもいいと思います。部署名では、広報というほうがまだまだ多いですね。

(T)なるほど。では、PRの意味を捉えていれば、そこは気にしなくてよさそうですね。マーケティングも広報も何かを周知する、認知させるだけではなく、マーケットや社会との関係性のなかで価値を生み出すことを目指す活動なんですね。




株式会社13xborders  代表取締役 岡本沙耶佳
広告代理店勤務、その後ベンチャー企業で広報/IR部署の立ち上げ・運営、IPOを経験後、独立。広報部門立ち上げ支援・広報人材育成・広報誌の企画/制作/編集・プレスリリースライティング・キャンペーン企画立案/運営、コンセプトプランニングなど、PRおよびコミュニケーション業務全般を請け負う。

board事例インタビュー

売上・見込確度別・損益分岐点が一度に見えるのが気に入っています
マイニングブラウニー 代表取締役 得上竜一氏

これまでは、見積書は弥生販売を使い、請求書と売上管理はエクセルと弥生会計を使っていました。boardで一番好きなのは、売り上げ分析機能のところです。見たい数字とグラフが一番始めのダッシュボードにあって、しかも、売上・見込確度別・損益分岐点が一度に見えるのが気に入っています。

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