分かりやすいUIデザインだから全員が迷いなく使える。捺印申請機能で見積書・請求書の発行が滞らなくなりました



株式会社イノベーター・ジャパン代表取締役社長 渡辺順也氏にboard導入の経緯を伺いました。

1. イノベーター・ジャパン様の事業内容について教えてください。

当社の大きな企業コンセプトは、”人や企業のポテンシャルを引き出すこと”です。
事業軸は2つあり、1つは、BtoBで企業の事業に対し、IT、クリエイティブ、マーケティングを掛け合わせて、コンサルから新規事業の立ち上げ、サービスの運用まで支援させていただいています。現在のクライアントには、出版業界やメディア関連が多く、デジタルメディアの立ち上げなどを主に行っています。ただそれだけでは業界の変革期には対応しきれないので、デジタルメディアを軸にしたビジネスモデルの構築までクライアントとともに行っています。

私は前職、海外(台湾、上海、フランスのリヨンなど)で現地企業の事業のValue UPを行っていました。そこでメディア立ち上げや、アドネットワークの現地化などを行っていたのですが、日本ではまだまだIT、クリエイティブ、マーケティングの視点が不足しているために事業が燻っている企業がたくさんあるように思います。そこをお手伝いするのが我々の役目です。

そしてもう1つの事業はBtoC事業なのですが、BtoBで提供しているIT、クリエイティブ、マーケティングを掛け合わせて、自社でサービスを展開しようとスタートさせました。7月にリリースしたデータ転送サービス『tenpu』は現在、福岡のスタッフが取りまとめていますが、自社サービスを開始したことで社内の意識が変わってきました。今後、ユーザーにとって『tenpu』がブランディングツールになるような展開を考えています。

また、スマホを使ったクラウドソーシングの形態で新しいサービスを立ち上げようとしています。具体的には、スマホのカメラの性能が高いことに着目し、カメラマンをクラウド化し、求められる写真データのマッチングを提供するようなモデルです。
エンジニア、デザイナーを拡充してBtoCの事業を広げていきたいですね。その他、これは事業の軸ではないのですが、『企業×イノベーション』というコンセプトでセミナーを行う、InnoCafeをここで行っています。先日は、青山フラワーマーケットさんに来ていただきました。


2.『board』以前の月末業務はどのようにしていましたか?

売り上げの管理、請求書の発行はカスタマイズしたSalesforceを使っていました。
見積もりに関しては、Numbersでテンプレートを作って利用していました。


3.『board』に切り換えた理由を教えてください。

請求書の確認等は僕が行っていたのですが、企業の成長にしたがって、スタッフ、案件数、クライアント数が増え、バックオフィス業務だけに月丸2日くらいかかるようになってしまっていたんです。それに2日間とられてしまうというのは大きな問題だったんですが、その問題を1年以上抱えてしまっていました。
Zackを導入したりもしましたが、時間もなく使い切れずにいたところ、『board』が出ることをFacebookで知って、利用してみることにしました。

『board』に変更した理由は、”請求書の発行が楽にできる””誰もがみんなで使えるUIであったこと”の2点です。
Salesforceを利用しているときも、見積書や請求書は弊社の各プロデューサーが作成してくれていましたが、最終的に私自身がそれら手直ししたり、入力したりする場面もけっこうあったように思います。しかし、『board』はUIが非常にシンプルでわかりやすいため、誰にでも使いやすく、結果として業務が大幅にスリム化して、手間が一気に軽減されました。これはとてもありがたいですね。


4.『board』をどのように利用していますか?利用メリットについても教えてください。

ディレクターが各自で使っていますが、まずみんなが迷わず使えるデザインになっているのがいいですね。
各案件が、続きながら金額が変わるので、その金額を各担当が入れられるのも助かっています。毎月請求設定ができるサービスはあったのですが、各月で請求金額の変更ができるのはなかなかないんですよ。でもレートの変更などで金額の変更が発生することはよくあることなんです。

また、社内ワークフローのなかで、捺印機能をフル活用しています。担当ディレクターやマネージャーが作成した見積書や請求書は、僕がすべて目を通して、捺印するのですが『board』の捺印申請機能ができるまでは、僕の“確認待ち”がよく起こっていました。
でも今はそれが簡単にでき、担当者全員が書類を出力できるので、大変スムーズに捺印処理を含めた、請求書、見積書の作成ができます。
それに請求処理が簡単で、一括で出力できるところもいいですね。

案件と見積、発注などの各書類がひもづいているのも、とてもわかりやすいです。担当にとってはそれが一番いいのかもしれません。
経理関連でとくに請求書まわりが『board』のおかげでだいぶ助かっていますが、当社もスタッフが19名になり、バックオフィス部門の統括としてボードメンバーレベルの人が欲しいと思っています。


5. 使い勝手や価格についてはいかがでしょうか。

すごく満足しています。
従来使っていたものは、基本的に”The SIer”というデザインだったので、私個人の好みとして、使うときになかなか気分があがらなかったんです(笑)。でも『board』は、最新のWEBサービスのUIというかんじでいいですね。
価格については正直、びっくりしています。こんな値段でいいのかな?って。切り替える前は7,500円×人数でしたからね。


6.『board』への要望を教えてください。

今のところはおおむね満足していますので、何か出次第、こまめにご連絡します。
β版の時は、いつも即対応をしてくださって大変助かりました。
今でも細かいリクエストを直接メールで送ってしまっていますが、大きい点でいうと担当の変更や入れ替えに対応してほしいです。
あとは、”Keep Simple”を貫いてほしい、それだけですね。
これはとても重要なことですから。


7. イノベーター・ジャパン様の事業の展望を教えてください。

海外でビジネスをしていたときに、アメリカ発のサービスがグローバルプラットフォームとして使われていることをよく感じたのですが、日本発のサービスがそういうふうに使われている例はあまりないですよね。
だから、世界でつかってもらえる日本発のサービスを作りたいです。
ITは1つの手段でしかないと思っています。日本にも様々なクリエイティブがたくさんあるので、日本から新しいものを生んでいきたいです。

また、社員がモチベーション高く、楽しく働ける、そしてスクラップ&ビルドがいつでもできる新しいスタイルの会社を目指しています。
これまでオフィスというのはクローズドの空間でしたが、当社ではオフィスもビジネスもOPENにしています。今そこに座って作業をされているのも、フリーランスのエンジニアの人ですね。
一人で仕事をするのはどこでもできますが、オフィスは人が集まれるところ。そこを重要視していて、雑談できる場所を作るようにしています。そして、社員だけでプロジェクトを構成するのではなく、プロジェクトについても要員をOPENにしていきたいです。

現在このオフィスは、視覚、聴覚の環境は整ってきていますが、まだ嗅覚についてカバーできていないので、ここにOPENなカフェをつくろうとしています。
オフィスよりカフェのほうが集中できる、とったこともありますしね。

効率とクリエイティブは対局のところにあると思うので、既存の概念にとらわれずに展開していきたい。
オフィス空間も効率をもとめると、場所を効率的に使おうとしてモノで埋めてしまうんです。でも、それではクリエイティブは生まれにくい。
オフィス空間もβ版のようなかたちで、未完成のわくわく感を残したいと思っています。
社員やメンバーが常に考え続けることが大切なので、永遠に未完成にして考えることで自分ごと化して欲しいと思っています。

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