
多くの企業では、営業支援、販売管理、会計など、業務に応じて複数のシステムを利用することが一般的になっています。しかし、それぞれのシステムが独立してデータを保持しているため、システム間で情報が分断されているケースも少なくありません。 その結果、システムからエクスポートしたCSVデータを別のシステムにインポートしたり、目視で確認しながらデータを転記したりといった手作業が発生します。こうした作業は時間がかかるだけでなく、人的ミスの原因にもなり、現場担当者の大きな負担になっています。
このような問題を解決し、システム間の柔軟なデータ連携を実現するのが 「Passwork新しいタブで開く」 です。
本記事では、Passworkとはどのようなシステムなのか、またboardと連携することでどのようなことが可能になるのかを詳しく解説します。
コーディング不要で現場のニーズに即した連携を実現する「Passwork」
Passworkは、株式会社Praztoが開発・提供するEAI・ETL(システム間のデータ連携支援)サービスです。

Passwork紹介資料より
その最大の特長は、複雑な要件に対応したシステム間の連携を、コーディング不要で実現できることにあります。
「世の中にはEAI・ETLサービスが数多く存在しますが、現場が求める複雑な要件に対応できるツールはほとんどありません。また、APIの仕様を理解していなければ使いこなせないものが大半です。Passworkは、非エンジニアでも画面上で手軽にシステム間の連携を設定でき、複雑な要件に対応した連携も実現できます」(株式会社Prazto 代表取締役 芳賀氏)
特長1:コーディング不要で直感的な操作
Passworkでは、画面上でコネクタ(連携したいシステム)を選択し、ドラッグ&ドロップでつなぎ合わせるだけで、データ連携のフローを構築できます。APIキーの入力や認証なども、画面の指示に従ってスムーズに設定することができます。
これまでシステム部門や外部の開発会社などに依頼する必要があったシステム連携を、現場の担当者自身が手軽に行えるようになります。

Passwork紹介資料より
特長2:現場の複雑な業務要件に対応
Passworkは、システム間でただデータを動かすだけではなく、業務で使えるように「つなげる」ことを重視しています。
ひと口にデータ連携と言っても、現場では「特定の条件を満たすデータだけを連携したい」「複数の情報源からデータを集計して、加工した上で連携したい」といった複雑な要件が求められます。従来のEAI・ETLサービスでは、こうした細かい要望に応えられないケースがありました。
Passworkは、Prazto社が受託開発の現場で培ってきたノウハウを活かして、きめ細やかな設定ができるように設計されています。前工程の処理結果を次の工程で利用する、複雑な集計処理を行うといった、通常ならプログラミングが必要となる場面でも、Passworkなら標準機能で対応できます。

特長3:オンプレミス環境とも安全に接続
クラウドサービス(SaaS)間の連携だけでなく、オンプレミス環境のシステムとの連携に対応している点もPassworkの特長です。
たとえば、社内サーバーに設置されたデータベース等にもVPN接続で安全に連携できるため、クラウドとオンプレミスのハイブリッド環境でもデータを分断することなく一元的な管理を実現できます。
Passwork導入企業の声
「Passworkの導入企業様からは、今までできなかった連携が可能になり、非常に楽になったという声が届いています」(芳賀氏)
一例として、ある飲食店チェーンを運営している企業では、アルバイトスタッフの勤怠管理が課題になっていました。
その企業では、雇用したアルバイトスタッフの情報を人事労務システムに登録してから、勤怠システムに連携されるまでの工程が多く、スタッフの勤務開始までに勤怠システムの準備が間に合わないという問題が発生していました。
そこでPassworkを導入したところ、人事労務システムから勤怠管理システムへの即時連携が可能になっただけでなく、人事労務システム上のカスタム項目など、従来では円滑に連携するのが大変だったものを、無理なくスムーズにつなげられるようになりました。
Passwork × boardの連携機能紹介
*当機能は、boardが公開しているAPIを利用してPasswork側で実装されている仕組みです。
連携機能の概要
「弊社では以前からboardを利用しており、非常に使いやすく、APIも整備されているという印象を持っていました。そのため、Passworkを開発する上で、連携先としてぜひboardを加えたいと考えていました」(芳賀氏)
Passworkには、標準でboardとのコネクタが用意されています。Passworkの画面上で、boardとデータを連携したいシステムのコネクタを選択し、ドラッグ&ドロップでつなぎ合わせるだけで、データ連携のフローを構築できます。
連携機能の活用例
Passworkを使うことで、boardと他の業務システムを連携して、たとえば以下のような業務フローを自動化できます。
- Salesforceで管理している商談が「受注」になる。
- Passworkがその情報を検知し、Salesforceから顧客情報や契約内容を取得する。
- 取得した情報を元に、boardに「案件」を自動で作成する。
スタートアップ企業など、事業が急成長している企業では、事業の拡大に伴って受注が増大する一方で、システムの整備が追いついていないことが少なくありません。
情報システム部門があったとしても、基幹業務システムの運用・保守やヘルプデスクといった目の前の業務に追われ、システム間の連携のような緊急性が低い領域は後回しにされがちです。
このような場合、受注が増える一方で、「Salesforceで管理していた情報を販売管理システムへ転記する」といった作業は手動で行われ、ミスの発生や担当者の疲弊を招くといった事態に陥ってしまいます。
Passworkを使えば、こうした「後回しにされがち」なシステム間の連携を、専門家でなくても実現できます。手動による登録作業から担当者を解放し、本来の業務に集中できる環境づくりをサポートします。

Passworkで広がるboardの可能性
「boardは、顧客管理、請求管理、そして売上管理という、企業にとって必須の機能を網羅していて、しかもそれらが使いやすいUIで提供されています。大企業にとっては機能が不足する面もあるかもしれませんが、そこは他のシステムで補い、それらをPassworkで連携させれば十分に活用できると思います」(芳賀氏)
高機能で複雑なERPを導入する代わりに、低価格で使いやすい請求管理・販売管理システムのboardを導入し、基幹システムや他のSaaSとPassworkで連携させる。Passworkによるシステム間連携を活用することで、企業の規模によらず、自社に最適なツールを組み合わせて効率的な業務フローを作ることができます。
Passworkは、Webサイトからお問い合わせいただくと、自社の業務課題に合わせた最適なソリューションを提案してもらえます。以下のリンクよりぜひお問い合わせください。
お問い合わせ | つながるEAI・ETLサービス | Passwork新しいタブで開く
*boardのサポート窓口では、「Passwork」および「Passworkのboard連携機能」に関するご質問には対応しておりません。ご利用にあたってご不明な点がありましたら、Passworkのお問い合わせフォームまでご連絡ください。