案件一覧・請求一覧などの一覧画面と、ステータス別集計などの売上分析では、それぞれ画面の目的が異なるため、扱っている対象のデータも異なります。
対象のデータが異なる以上、両者が「自然に一致する」ということはなく、またそれらの画面は両者を突き合わせて数字を検証するためのものではないため、これらを一致させたい場合には、多くの手間がかかったり、状況によってはそれでも一致しない場合があります。もし両者を見比べる場合には、その点についてあらかじめご了承ください。
案件一覧と売上分析の違い
目的の違い
案件一覧は案件全体を表示・管理するための画面ですが、売上分析は未来の売上見込み等の把握を通して、営業管理・経営管理等を行うための画面です。
売上の違い
案件一覧では、検索対象に合致する案件全体のデータが表示されるため、もし定期請求や分割請求を登録している場合は、それら複数の請求を含む合計金額を表示しますが、売上分析は請求単位で金額を扱うため、この時点で両者が一致することは無くなります。
原価の違い
また、これらの「粗利」を比較する場合、案件一覧では案件に紐づく原価のみを粗利の計算対象としますが、売上分析では単体の発注(案件に紐付かない発注)も原価として扱うため、そのような発注が存在する場合には、両者の粗利は一致しません。
請求一覧と売上分析の違い
請求一覧は、売上分析と同様に請求単位で情報を表示する画面ですが、この場合でも、売上分析とは画面の目的が異なるため、金額が一致しないケースが多々あります。
目的の違い
請求一覧は、実際に作成された請求書の金額を元に、各月の請求情報を一覧化する画面ですが、売上分析は未来の売上見込み等の把握を通して、営業管理・経営管理等を行うための画面です。
売上の違い
もし計上情報を変更して、請求金額を実際の請求月とは異なる月に按分計上している場合、売上分析では按分された後の金額を扱いますが、請求一覧は按分前の(実際の請求書上の)金額を扱います。
また、計上日設定(上メニューより「組織設定→集計・分析設定」)で計上日を「請求日基準」以外に設定している場合、売上分析では請求日以外の日付を元に集計しているため、請求一覧で請求月を元に集計した場合とは扱う対象が異なります。
また、定期請求の自動契約更新がONになっている案件がある場合、売上分析では、まだ請求書が作成されていない「未来の請求額」も含めて扱いますが、請求一覧の方では、その時点で存在している請求書のみを対象とします。
原価の違い
請求一覧で原価として扱われる対象は、その請求を含む案件に紐付いていて、なおかつその請求と同じ請求月を持つ原価(「関連案件で紐付く発注」または「案件原価」)です。
*請求一覧における「原価」は簡易的なロジックに基づいて算出されています。詳しくは下記をご覧ください。
参考: 請求一覧での原価・粗利表示
一方、売上分析では単体の発注(案件に紐付かない発注)も原価として扱うため、そのような発注が存在する場合には、両者の粗利は一致しません。
金額が一致しないその他の理由
boardの各種一覧および売上分析の画面では、いずれも画面上方で指定した検索条件に合致した内容が、画面下方の一覧結果として表示される仕組みになっています。
検索条件が異なれば結果も異なるため、税込・税抜表示も含め、検索条件がすべて一致しているかをご確認ください。
内訳の確認方法
売上分析の画面下方に表示される各月の青い数字をクリックすると、その金額の内訳を確認することができます。
サポートチームではお客様が見ている一覧画面等の詳しいデータを見ることができないため、差異の詳細を検証したい場合には、お手元でそちらの情報をご確認ください。
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