「DNS設定状況確認」ボタンをクリックすると、正しくDNSが設定されているかの確認が行われます。通常、DNS設定後、数分〜数十分程度で確認できるようになりますが、それ以上経過しても確認済みにならない場合、DNSの設定が正しくない可能性が考えられます。
以下の点をご確認ください。
DNSの設定方法の間違い
DNSの設定方法は各サービスごとに異なるため、具体的な設定方法をご案内することはできませんが、過去にあったケースには以下のようなものがありますので、該当しないかご確認ください。
たとえば、次のようなCNAMEを設定するとした場合の設定間違いの例です。
- NAME:test.example.com
- VALUE:123456.abcde.sendgrid.net
サブドメインの設定内容に誤りがある
自社ドメインのDNS設定画面にて、サブドメインの入力欄に「test.example.com」と入力しており、その結果、登録されたドメインとしては「test.example.com.example.com」という設定になっていたというケースがありました。
*DNS設定画面にてサブドメインのみを入力する方式の場合、上記の例では「test」のみを登録するかたちになります。
本来のVALUEの後ろに自社のドメイン名が続いている
VALUEの設定内容が誤っていて、本来のVALUEの後ろに自社のドメイン名が続くかたちになり、「123456.abcde.sendgrid.net.example.com」のように登録されていたというケースがありました。
DNSの設定漏れ
画面に表示されている3レコードすべてを登録する必要があります。不足がないがご確認ください。
VALUEの間違い
3つのレコードのうち2つは「_domainkey」というサブドメインを持ちますが、この2つはVALUEが異なります。これらの値が逆だったり、同じVALUEを設定してしまっているケースがありますので、VALUEの値が正しいかご確認ください。
ドメインの間違い
複数のドメインをお持ちの場合、設定対象のドメインが正しいかご確認ください。
たとえば、boardの「組織設定→メール送信ドメイン認証設定」画面では「co.jp」ドメインを登録していたが、「jp」ドメインのDNS設定を行っていたというケースがあります。
TXTレコードに設定している
TXTレコードに設定しようとしているケースが見受けられますが、当機能はCNAMEレコードを設定する方式ですのでご注意ください。
なお、お使いのDNSサービスによってはCNAMEに対応していないケースがあるようです。CNAMEレコードの設定が可能かはお使いのサービスにご確認ください。
DNS設定の確認方法について
「DNS設定状況確認」ボタンをクリックした際に行っていることは、NAMEで指定したドメインが存在するか、そのVALUEが正しいかの確認です。
これは、一般的なDNS設定の確認方法と同じですので、正しく設定できているかどうかは「nslookupコマンド」等を使いお手元でも設定状況を確認できます。「DNS設定状況確認」ボタンを押しても確認済みにならない場合、以下の方法でご確認ください。
以下、いくつかの確認方法を紹介します。いずれも技術的な要素を含みますので、社内のシステム担当者にご依頼いただくことをお勧めいたします。
「メール送信ドメイン認証設定」画面に記載されている3つのDNS設定が必要ですので、3つそれぞれの設定が存在するか、設定内容が正しいかをご確認ください。
*以下の例で「test.example.com」部分は、boardの「メール送信ドメイン認証設定」画面の「NAME」欄に表示されているドメインに該当します。
nslookupコマンドで確認する場合
nslookupコマンドで、DNSの設定状況を確認できます。Windowsの場合はコマンドプロンプト、Macの場合はターミナルを使用します。たとえば、以下を実行してください。
nslookup -type=cname test.example.com
設定できている場合は、以下のように設定値が表示されますので、この値が正しいかご確認ください。該当するDNS設定が存在しない場合は、見つからない旨のメッセージが表示されます。
test.example.com canonical name = 123456.abcde.sendgrid.net
digコマンドで確認する場合
Macの場合、digコマンドでも確認できます。たとえば以下を実行してください。
dig test.example.com cname
設定できている場合は、以下のようにCNAMEの設定値が表示されますので、この値が正しいかご確認ください。該当するDNS設定が存在しない場合は「ANSWER SECTION」が表示されません。
;; ANSWER SECTION:
test.example.com. 300 IN CNAME 123456.abcde.sendgrid.net
Webサービスを利用する方法
たとえば、nslookup(dig)テスト【DNSサーバ接続確認】のように、サイト上からnslookupやdigコマンドを実行できる方法があります。出力結果は前述のコマンドラインから確認する方法と同様です。
*上記サイトは一例として紹介しているもので、boardとして、正確性・安全性などは一切保証するものではありません。あらかじめご了承の上、ご利用ください。
お問い合わせに際してのお願い
前述の「確認方法について」の通り、DNSの設定はboard固有のものではなく、一般的に利用できるnslookupコマンドやdigコマンド等で正しく設定できているか確認可能です。
「DNS設定状況確認」ボタンを押しても確認済みにならないとお問い合わせいただくケースのほとんどは、nslookupコマンドやdigコマンドでも設定状況を確認できない(DNSを正しく設定できていない)状況です。お問い合わせいただく前に、ご自身でも「確認方法について」を参考にご確認いただきますようお願いいたします。
その上で、正しく設定できていることを確認できているにも関わらず、「DNS設定状況確認」ボタンを押しても確認済みにならない場合は、以下の情報と合わせて、お問い合わせ窓口へお問い合わせください。
- 上メニューの「組織設定→メール送信ドメイン認証設定→編集」画面のスクリーンショット
- お使いのサービスでDNS設定をした画面のスクリーンショット(boardに関連しない他の設定はマスキングしていただきますようお願いいたします)
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