端数処理の設定を「切り捨て」にしているのに、マイナス金額の端数が切り捨てになりません。なぜですか?

書類にマイナス数値を登録した際、端数処理の設定が「切り捨て」に設定されているにもかかわらず、実際に書類上に記載される数字が想定とは異なるというお問い合わせをいただくことがありますが、これは「マイナス数値の端数処理に対する考え方の違い」によるものと考えられます。

 

マイナス数値の端数処理の方式

はじめに、マイナス数値の切り捨てについては、「小さい数字の方に寄せる」方式と「絶対数として小さい方に寄せる」方式の2つの考え方があります。

一般的にどちらが正解ということはなく、どちらも使われているものですが、boardでは、システムの仕様としてではなくプログラミング言語の仕様として、上記の「小さい数字の方に寄せる」という仕組みになっています。

たとえば、「-29.9」の切り捨ては、「小さい数字の方に寄せる」方式では「-30」になります。

*マイナス数値のため、「小さい数字の方に寄せる」方式では「-29」より「-30」の方が小さい数値として扱われ、「絶対数として小さい方に寄せる」方式では「-29」の方が小さくなります。

 

対応方法

boardにおけるマイナス数値の端数処理方式は上記の通りで、この仕組みを変更することはできません。そのため、以下の対応方法をご検討ください。

明細行の「金額」を調整したい場合

現状では明細行ごとの金額を手動で調整することには対応していないため、端数が出ないかたちで記入する方法をご検討ください。

  • 数量:1
  • 単価:マイナス数値を整数で記入
  • もし計算の根拠を示す必要がある場合は、摘要欄への記入をご検討ください。

なお、マイナス数値を記入する際には注意事項がありますので、FAQ「見積書や請求書でマイナス金額を入れたいのですが、可能ですか」を合わせてご参照ください。

消費税額を調整したい場合

この場合は、「小計・消費税の手動変更機能」のご利用をご検討ください。この機能では、消費税の数字を手動変更して任意の消費税額を登録できます。詳しくは、ヘルプ「書類の小計・消費税を手動で変更する」をご確認ください。



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